自宅に巣作りしたムクドリ夫妻の雛が、壁の隙間に転落!?
雛の救助と保護、そして親鳥に続けて世話をして貰えるようにとった作戦。
すっかり巻き込まれてしまったムクドリ子育て日記です。

■プロローグ
■2010/5/22ムク雛救出大作戦その1
■2010/5/23ムク雛救出大作戦その2
■2010/5/24親鳥おびき寄せ大作戦
■2010/5/25カラス対策大作戦
■2010/5/26親鳥おびき寄せ大作戦最終形
■2010/5/27巣立ち大作戦その1
■2010/5/28巣立ち大作戦その2
■2010/5/30その後
■データ集


5/22ムク雛救出大作戦その1   
それは突然上から落ちてきました。

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順調に繁殖が進んでると思っていた5月22日土曜日、親鳥がやけに騒々しく鳴いていました。
あれー?もう巣立ちなのかなぁ?ちょっと早いと思うんだけどなぁと思いつつ、15時ぐらいに洗面所で洗濯機
を回し始めたときのことです。

・・・がそっ、てんてんてんてんてんっがそっ・・・・。

と・・・・何故か1階洗面所の天井や壁の向こうから音がします。
おや、巣から飛び出した雛が洗面所の窓の外庇の上にでも落ちたのかな?と思って外に出て見渡して見たけど
雛の姿は全く確認できません。
あれー、もうどっか行っちゃったのかなーと首をかしげながら家の中に戻ると・・・・やっぱり、洗面所の
天井から音がします。


ってことは・・・・( ̄□ ̄;)

もしや・・・・・

もしや・・・・・

もしや洗面所の天井裏とか壁の中にいるんですか???Σ<(ToT)>

そのうち、音は浴室と洗面所の間の壁の中から聞こえてくるようになりました。
どうも、壁にも隙間があり、その中に落ちたようです。
急いで旦那さんも呼んできて、かさこそ動いている音源を特定すべく夫婦で耳を澄ませていたとき・・・親鳥
の「ギュエっ」と言う呼び声がし、それに答えるように

「ジャジャジャジャジャジャ」
と、壁の中から雛の声がしました・・・・・・orz がっくり・・・。


去年は無事に巣立っていったので予想外の事態です。
まさか、我が家に屋根裏から1階まで雛がすぽーんと落っこちるような壁の隙間があるなんて思いもしませんでした。
下の写真の距離を、雛は落ちたことになります。



そしてヒナが居るであろう場所は1階洗面所の天井裏、もしくは付近の壁の中です。
屋根裏ならともかく、そんなところの隙間は人間が入れる程の幅はありません。
壁や天井に穴を開けたとしても、そこから手を伸ばせる範囲、網を伸ばせる範囲は非常に限られています。

救出する場合はどう考えても壁に穴を開ける必要があります。
開ける場所はヒナの近く。そしてヒナに破壊した壁の破片や工具が当たらないように慎重に作業する
必要があります。
しかしもし上手く近くに穴が空いたとしてもヒナ自身が人間を恐れてさらに逃げる可能性もあります。
壁に穴を開ければそれで必ず救出が出来る訳ではないのです・・・・。
どう考えても壁の穴が1カ所で済むとは思えません。ぼろい我が家。壁に穴あけまくったら壁全部崩れないだろ
うかという不安もあります。

旦那さんと二人で・・・悩んで悩んで悩んで・・・・といってもやることはもー決まってます(TT)

休日返上。夫婦で我が家の洗面所の壁壊しをすることになったのでした。
だって家の中で見殺しに出来るわけないじゃん〜。(TT)うわ〜ん!!




ちなみにこの家中古で買ったので、壁の中がどーなってるかなんてさっぱりわかりません。
まず1カ所、適当に壁紙を剥がして出てきたモルタルを掘ってみました。
すると、石膏ボードが出てきたので、石膏ボートにモルタルを塗ったタイプの壁のようです。
掘ってみると板が出てきちゃいました。

1カ所目はハズレ。



仕方ないので、横にズレて2カ所目にトライ。するとまた壁だったので、そのまま上に掘り進めます(-_-;)
上に掘っていくと、壁の中に貫通したようで、光が差し込んだのか雛が頻繁に鳴くようになりました。
かなり近いことは確かです。旦那さんが慎重にポンチとトンカチで壁を削って、人の手が入るぐらいのサイズ
の穴を開けて、中をライトで見てみると丁度右側に柱があり、雛は声はその向こう側からします。

・・・2カ所目もハズレ。
2の穴から柱の向こうには手が入りません。



もう半分ヤケクソになりながら3カ所目を掘ります。
旦那さんも上手になってきて割とスピーディーに3カ所目は開通することが出来ました。



そして穴の中をライトを照らすと、暗い中1羽で心細かったのでしょう
雛の方からすっ飛んできて、人を見たとたんに黄色い嘴をかぱーっと 開けてジャジャジャと餌をねだりました。
がぼっとつかんで即行身柄を確保します。 これでさらに逃げられたら大変だったので、夫婦でホッとしました。 ↑人に向かって餌をねだる救出したムクドリの雛。1羽目。 そして、無事に保護できたのなら まずしなければならないことは給餌・保温・怪我の有無の確認です。 鳥は代謝が早い体をしているので、頻繁に食べていないと体温が保てなくなります。 絶食時間がそれなりにあったでしょうから、食欲があるのならまず食べさせることが最優先です。 うちには既に長期保護のスズメが居たので、ミルワーム(虫)があったのが幸いでした。ちょっとだけ あったミルワームを頭を潰して次々放り込んでみると食いつきはばっちりでした。 ただ、量が足りなかったので今回は長さ1cm幅5mmほどに切った鳥のササミも5.6切れ押し込みます ゆで卵※やバナナやミカンなどの果物なども応急食になります。とりあえず何か食べさせることが 重要です。口を開けずに食べてくれない場合は、せめてポカリスエットやアクエリアスなどの スポーツ飲料を嘴の横からたらすように与えるか、ティッシュに含ませて嘴に押し当て染みこませる ように飲ませてください。(※黄身は崩れて気管にはいると窒息の危険があるので注意が必要。) ムクドリは昆虫・果実食ですが動物質が多い方が良いそうです。 この保護初期時に給餌が出来るかどうかで、生存率が格段に変わります。 幸い、この1羽目のムクドリの雛は自分から口を開けて、ミルワームもささみもバクバク食べて くれたので一安心でした。 ムクドリの雛に給餌をしたのは初めてだったのですが・・・大きな口と手品のように消える餌に びっくりしました。インコ類と違いがっぷり丸呑み系なので、入れた・口閉じた・もう飲み込んで またねだるという感じ。うーん。ワイルドでいいなぁ・・・。雛の時に拒食しよったうちのインコ 達にも見習って欲しかったと、どーしょーもないことを思ってしまいました。。 食べさせた後にざっと雛を観察・触診すると、嘴に少し擦過傷がありましたが、大きい怪我なども なさそうで安心しました。緊急に獣医師に駆け込む必要はなさそうです。 手に乗せてしげしげと観察します。 この見事なへっぴり腰・・・。羽根もかなり揃っていますがまだ飛べる状態でありません。 どー見てもムクドリの巣内雛と判断せざるを得ません。 とりあえず少しですが食べさせることが出来たし、大きな怪我もないようですから、次は保温です。 鳥の体温は42度ほどあります。 保護したばかりの傷病鳥や、羽根が揃っていないヒナの場合は、体温が保てなくなっているので 必要に応じた保温が必要です。 幸い保温器材は一通り揃っています。 ただ、ヒナなので、暗い方が良いだろうと言うことで、大外は釣り用の12Lクーラーボックスを 使用することにしました。クーラーボックスは断熱性に優れているので、簡易保温室にも使用出来ます。 閉めた状態はこんな感じです。↓ 開けるとこんな感じ。ガラスケースの中ティッシュの上にヒナが入ります。↓ (後日ティッシュの上に巣草を敷くようにしました。) 巣内にいるムクドリの雛の場合、通常は暗いところで兄弟か固まっていると思われます。 そのため、ガラスケースを中に入れ、狭くしました。 また、火傷・低温火傷を防ぐため、鉄製ブックスタンドにかけて、ペットヒーターを設置しています。 (塗料の揮発による中毒を防ぐため、鉄製ブックスタンドは一度別の場所で加熱してあります。) クーラーボックスは写真のように蓋の一部が開くタイプのため、換気に問題はありません。 温度を一定に保つため、GEX社の爬虫類サーモ(電子式サーモスタット/自動温度制御装置)を使用しています。 とりあえず体温が下がっていると仮定して、32度で保温を開始しましたが、雛はこの温度で 丁度良かったらしく、寒がるそぶりも暑がるそぶりも見せず寝てしまいました。 旦那さんと2人で「はー・・・終わった。」と脱力しつつ、この食欲だと餌が全然足りないので、 ペットショップと釣具屋さんに餌の買い出しに出掛けたのでした。 時間は17時・・・2時間近く大騒ぎしていたことになります。外はもう陽が暮れかけていました。 そして・・・・餌の買い出しから戻って、さあ片付けるかと洗面所で片付けをしていたときのこと。 ・・・・またもやテンテン音がする(T▲T) 確かに屋根裏にいたときに聞こえてた雛の声は一羽じゃなかったっぽかったけど・・・。 まだ落ちてたのっ?!誰か空耳だと言って〜!!! そんなこと叫んだって・・・居るかもしれないなら、確認しないとなりません。 既に寝室でぐったりしていた旦那さんを慌てて呼んで2人で聞き耳を立てます。。 やはりテンテンテンテンと天井裏を歩き回る音がします。 今度の雛は、隙間にはまることなく天井裏を広く動き回っているようです。 居場所がどうにも掴めなかったので・・・仕方なく洗面所の天井をめくってみることに・・・・・(T▲T) べりべり天井板を広げていく旦那さん。あああ・・・どんどんお家が壊れていく〜(T▲T) ある程度スキマを開けたところに物を突っ込んで固定し、ライト片手に天井裏を覗いてみます。 私は見つけられなかったのですが、かわって隙間を覗いた旦那さんが 「いた。虫網突っ込んでも全然届かない位置。」 ・・・がっくり。目視で確認です。確実に2羽目の雛はいるとのこと。 しかし、今度のヒナはとにかく逃げ回ります。洗面所の天井裏のみならず、浴室・トイレ・居間の天井裏 まで広く逃げ回ってくれるもので、どうにもなりません。 野鳥CDに入っていたムクドリの群の声を流しても寄ってこないし、23時過ぎまで粘りましたが・・・ 2羽目の雛も疲れて寝てしまったのか移動する音もしなくなってしまったので今日の捜索は打ち切って 寝ることにしました。 →続きます。



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