親鳥は数を数えられない??
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28日に赤ちゃんも黒ちゃんも無事巣立ち、親鳥が連れて行ってくれたので大団円を迎えた今回の騒動。
この1週間は親鳥に見つからないように(人影を見つけるとゲーゲー怒る。)コソコソ生活したり、
雛の安全を守るため、日中のほとんどを息子と交代でモニター監視していたりと大変だったのですが
まぁ、終わりよければ全て良し、でろでろに汚れた窓の周辺やクーラーボックスなども全部洗って
消毒して、久々にぐっすり朝寝坊するぞっ!と28日の夜は床についたのですが・・・・
29日朝の5時からげーげーと鳴くムクドリの声で起こされました
・・・(T▲T)
窓を開けてみると、母鳥が窓開けろとげーげー鳴いています。
父鳥はヒナたちについているのでしょう。姿は見あたりません。
「巣だったよ!もういないよ!全部連れてったでしょ!!」と言っても通じるわけもなく、
仕方ないのでお好きなだけ見てくださいと、窓を全開にして、私はお布団に戻りました。
母鳥は人が見えなくなるとやさしい声で「きゅるり・・・きゅる・・・」と雛をしばらく呼んでいましたが、
答えがないと確認したのか・・・いなくなりました。
しかーし!!
翌朝もまた5時からげーげーと鳴くムクドリの声で起こされる〜(T▲T)
結局、毎朝毎朝「窓を開けろ確認させろ」とげーげー声で起こされることが、1週間も続いたのでした・・・。
ムクドリは数の認識が出来ないのかもしれません。
それを自分たちでも分かっていて、とにかく取りこぼしがないように何度も何度も確認に来るのかもしれません。
でも、こうやって確認に来る、諦めない習性のお陰で・・・今回保護から親鳥の呼び込みまでタイムラグが
あったのに育雛を再開することが可能だったのだと思います。
すぐに諦められてしまっていたら・・・3羽のムクドリの雛は人工育雛して、野生に戻す訓練をしなくては
ならないところでした。それがどんなに大変なことか考えただけでもゾッとします。
自分の子を見捨てない、ムクドリの愛情の深さに今回は本当に助けられました。
基本的に、親鳥はそう簡単には雛を見捨てません。しかし、人間に対して強い警戒心・恐怖心をもっています。
ムクドリは比較的、その警戒心が低い種類ではありますが、今回のケースは父鳥が剛胆だった
から成功した例だと思います。実際、母鳥は1回入ってきたときに懲りてしまったようで、
結局2度と室内には入ってきませんでした。
同種のムクドリでも他のお宅の例では、虫を持って近くにまでは来るけど、実際に雛に給餌して貰えなかった
ケースもあります。
そのため、全て我が家と同様に解決できる訳ではないと思いますが、雛を野生に戻すのに一番負担がない方法
かと思いましたので、同様の状態になってしまったときに参考になったらと思い公開いたしました。
長々と読んでくださいましてありがとうございました。
さらに後日談:
巣立ち後しばらくしてから3羽の若鳥をつれた夫婦を自宅前で見ました。
うちの周りはムクドリの餌場ではないので巣立ってしまうと見かけづらくなりますが、
行動範囲内ではあるようです。ヒヨドリなどだと餌場とも重なっているようなので、
巣だった後も結構子連れで巡回してくるんですけどね。
ちなみに、その後リフォームして巣穴は塞ぎました。
→最後のページはデータ集です。
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